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ZACROS(旧称 2025年3月31日、大阪大学 中之島センターにて、決起集会を開催しました。

第2回報告総会

第1回報告総会

培養肉未来創造
コンソーシアムとは

2023年3月29日、大阪大学大学院工学研究科(以下、大阪大学)、株式会社島津製作所(以下、島津)、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社(以下、伊藤ハム米久)、凸版印刷株式会社(現、TOPPANホールディングス株式会社 以下、TOPPAN)、株式会社シグマクシス(以下、シグマクシス)は、「培養肉未来創造コンソーシアム」を設立しました。その後、2024年5月8日より、ZACROS株式会社も参加し、6社を中核としてコンソーシアムを推進しています。
本コンソーシアムは、「3Dバイオプリントによる食用培養肉製造技術に関する社会実装の具体的な取り組み」を目的としています。我々は、企業を超えた協業による「3Dバイオプリント技術の応用開発」「生産・流通までの一貫したバリューチェーンの確立」等を進めるとともに、社会実装にむけて「大量培養技術と安定した細胞製造プロセスの確立」へも取り組み、2031年には培養肉の商業化を計画しています。

本コンソーシアムの活動内容を世界に発信する場として、大阪府・大阪市が協賛する2025年大阪・関西万博の「大阪ヘルスケアパビリオン」に協賛し、ミライの培養肉自動製造と3Dバイオプリント技術で製造した培養肉を展示し、、環境負荷を低減し世界規模のタンパク質不足を解決する「ミライの食」の一つとしての培養肉の在り方を提示する予定です。 本コンソーシアムの活動を通じて、環境・食糧問題の解決や、人々の健康増進、未来の食の提案に貢献してまいります。

提供:(公社)大阪パビリオン

培養肉について

期待される培養肉

培養肉は、中長期的なタンパク質の供給不足と環境問題の解決策として注目されています。従来の畜産では、人口増加に伴う食肉需要の増加に対し、十分な供給が難しくなる可能性があり、将来的にタンパク質不足が懸念されています。また、温室効果ガスの排出等に対する環境への影響も指摘されています。
一方、培養肉は動物細胞からラボ内で生成されるため、資源消費を抑え、環境負荷の少ない持続可能なタンパク質供給手段として期待されています

肉の構造を持っているのが重要!

我々の培養肉の製造は、ウシの肉塊を採取することから始まります。筋肉、脂肪、血管の細胞を摘出後、培養して増やし、別々に3Dプリンターで直径1ミリ以下の線維状に形成します。それらをいくつも束ねて塊にすれば、サシ(脂肪)の入った牛肉(ステーキ肉)が完成します。筋肉や脂肪の割合は自在に調整できます。現状の手作業の成型では、1ミリ以下の塊ですが、小さいながらも肉の構造を持っているのが重要なポイントです。また、本手法はウシ以外の動物や魚の細胞にも適用が可能である汎用性の高い手法です。

より健康的でおいしい培養肉を

今後、本コンソーシアムは、味や栄養のコントロール技術を進展させ、より健康的でおいしい培養肉の提供を目指します。企業連携による製造プロセスの自動化やサプライチェーンの構築とともに、細胞製造量のスケールアップを進めることで、2031年には培養肉の商業化を計画しています。これにより、持続可能な食料供給と環境負荷の軽減に貢献することが期待されています。

コンソーシアムについて

3つのパートナー

本コンソーシアムでは、運営パートナー6社が共同研究と技術開発を主導しています。また、R&Dパートナー(共同で社会実装に向けた技術を開発)及び、連携パートナー(技術の普及を促進)を広く募っており。これらのパートナー間で情報を共有し、技術の社会実装や製品普及に向けた協力体制を整えています。(2024年10月時点で15社程度の企業が参画しております。)

参画企業

現在のコンソーシアム参画組織は、運営パートナーとしては、前述の6社(伊藤ハム米久ホールディングス、国立大学法人 大阪大学、ZACROS株式会社、株式会社シグマクシス・ホールディングス、株式会社 島津製作所、TOPPAN株式会社)が参画しており、その他にR&Dパートナー、連携パートナーとして11社参画しております。(運営パートナー含め17社)

コンソーシアム契約の流れ

連携パートナー

  • 1.コンソーシアム説明の打ち合わせ
    *必要に応じて実施
  • 2.以下の必要書類をコンソーシアム側から受領
    ①加入申込書
    ②企業登録シート
    ③規約・規定
  • 3.①、②をコンソーシアム事務局に提出
  • 4.請求書をコンソーシアム側から受領
  • 5.振り込みが完了し、コンソーシアム側で確認が取れれば加入完了。

R&Dパートナー

※R&Dパートナーの方も、最初は連携パートナーになっていただく必要がある

  • 1.連携パートナーの「1~5」のフローを実施
  • 2.研究テーマの検討
  • 3.研究テーマ詳細化/研究テーマシート記入
  • 4.申込書を提出
  • 5.大阪大学と共同研究契約
    (各社で契約書は要確認)
  • 6.共同研究契約締結し、コンソーシアム側で確認が取れればR&Dパートナーとなる

コンソーシアムに参加したい

「培養肉未来創造コンソーシアム」は、持続可能な未来の食を創り出すための最先端技術を共に開発し、社会実装を目指す企業や団体の参加を広く歓迎しています。技術革新やサプライチェーンの整備を含め、共に新たな食の未来を築くパートナーを求めています。私たちと共に、環境に優しく、健康にも寄与する培養肉の実現に向けて、我々とともに一歩踏み出しましょう。

Topics

  • 決起集会

    2025年3月31日、大阪大学 中之島センターにて、決起集会を開催しました。コンソーシアム会員やメディア関係者含め、18社、約70名の皆様に参加頂き、大阪関西万博(大阪ヘルスケアパビリオン)での展示ブースや研究進捗等を共有させて頂きました。
    (写真右は展示用の15×15×1.5cmの培養肉の一部となります。)

    決起集会
  • 第2回報告総会

    2024年12月26日、大阪大学センテラスサロンにて第2回総会を実施。当日はゲストとして細胞農業研究機構(JACA)の吉富様、Good Food Institute(GFI)の洪様、日本細胞農業研究会の岡田様にご参加いただきパネルディスカッションを実施。

    第2回報告総会
  • 第1回報告総会

    2024年6月14日、大阪大学センテラスサロンにて第1回総会を実施。当日は現場をみて培養肉の製造工程をより理解していただくために、研究室見学を実施。

    第1回報告総会
  • ZACROS(旧称 藤森工業)株式会社が培養肉未来創造コンソーシアムの運営パートナーとして参画

    ZACROS(旧称 2024年5月8日、ZACROS(旧称 藤森工業)株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:下田拓)は、大阪大学大学院工学研究科、TOPPAN ホールディングス株式会社、株式会社島津製作所、株式会社シグマクシス、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社らが設立した「培養肉未来創造コンソーシアム」に参画し、細胞の大量培養を担当する。大阪・関西万博への協賛・展示に加わることで、世界に先駆けた細胞性牛肉(いわゆる培養肉)の社会実装加速に貢献する。

    (転載元: https://finance-frontend-pc-dist.west.edge.storage-yahoo.jp/disclosure/20240508/20240508584252.pdf)

    ZACROS(旧称 藤森工業)株式会社が培養肉未来創造コンソーシアムの運営パートナーとして参画
  • 第1回情報交換会

    2024年3月26日、大阪大学センテラスサロンにて第1回情報交換会を実施。この日は培養肉未来創造コンソーシアムに加入されたパートナーの方々と初の集会であり、現状の研究状況等の情報を共有。

    第1回情報交換会
  • 大阪・関西万博展示に向けた準備開始

    培養肉未来創造コンソーシアムは、「未来の食卓」というテーマで万博の展示が決まり、展示に向けた各社協業の動きが本格的にスタート。

    大阪・関西万博展示に向けた準備開始
  • 農林水産省 フードテック実証事業開始

    培養肉未来創造コンソーシアムは、「未来の食卓」というテーマで万博の展示が決まり、展示に向けた各社協業の動きが本格的にスタート。

    農林水産省 フードテック実証事業開始
  • 培養肉を“焼く”イベント

    2023年5月23日、細胞農業研究機構の設立総会が東京大学先端科学技術研究センターで行われ、実際に培養肉を焼くイベントを実施。

    (転載元:https://jaca.jp/2023/05/189/)

    培養肉を“焼く”イベント
  • 「培養肉未来創造コンソーシアム」設立発表

    2023年3月29日、応用化学専攻の松﨑典弥教授と参画企業4社(株式会社島津製作所、伊藤ハム米久ホールディングス株式会社、凸版印刷株式会社、株式会社シグマクシス)が阪大吹田キャンパスに集い、「培養肉未来創造コンソーシアム」の設立を発表。

    (転載元 : https://www.applchem.eng.osaka-u.ac.jp/blog/230403/)

    「培養肉未来創造コンソーシアム」設立発表
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